小学生の視点に立って母子家庭をモデルに、相対的貧困について理解をすることができました。
社会問題の入り口としてはとても分りやすい本でしたので、年代を選ばずに読むべき本だと思います。
タイトルから窺える主人公の少年の劣等感は、私にも経験があります。
周りの友達が持っているゲームやおもちゃを自分は持っていない。流行りのカードゲームも、据え置きのゲーム機も家にはない。友達はみんな持っているのにと、胸の内に抱えていました。
大人になってしまえば仕方のないことと納得できていますが、当時は周囲との違いを「劣っていること」や「可哀そうなこと」だと捉えていました。
子供にとっては学校と家庭という限られた範囲が認識できる世界の全てであるにも関わらず、自分で問題を解決する為の手段が殆ど無いと思います。
この本を読んだことで、そのような切実な状況に対する解決の手助けをしてあげたいと強く思いました。
小さな頃に誰でも抱く「はやく大人になりたい」という想いの出発点が、貧困からの脱却ではなく将来への希望であることを願っております。
フードバンク山口事務局 瀬川
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